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宇美町議会は『ワンヘルスの推進に関する決議』を可決しました。

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年3月25日更新

ワンヘルスの推進に関する決議

 

 新型コロナウイルス感染症をはじめとする多くの感染症が、人も動物も感染する人獣共通感染症である。人口の増加、森林開発などによる生態系の変化によって、元々野生動物が持っていた病原体が、様々な過程を経て人にも感染するようになったとされている。

 このような状況から、「人と動物の健康及び環境の健全性はひとつのもの」とする「ワンヘルス」の理念が、世界中で広がりを見せている。

 特に、福岡県では、平成28年に開催された「世界獣医師会と世界医師会によるワンヘルス国際会議」において、理念から実践に移行させる礎となる「福岡宣言」が採択された。

 さらに、令和3年1月には、「福岡県ワンヘルス推進基本条例」が制定され、「人獣共通感染症対策」や「人と動物の共生社会づくり」などの基本方針を定めており、これらを具現化するための行動計画の策定も進められている。

 本町は、「自然と共生する魅力あふれるまち」を基本目標に、循環型社会の形成、 自然環境の保全、大野城跡等の文化財の保存と活用などを進めている。また、町民の健康寿命の延伸や食育・地産地消関連施策の推進、動物愛護団体と連携した地域猫活動の支援などにも取り組んでいる。これらは、人と動物の健康と環境の健全性を一体的に守る「ワンヘルス」の取組であり、本町のこうした取組を一層充実させることにより、福岡県のワンヘルスの推進に協力していくべきである。

 よって、本町議会は本町に対し、福岡県で制定された「福岡県ワンヘルス推進基本条例」の具現化を図るために、下記の事項に取り組むよう強く求める。

 

1 「福岡県ワンヘルス推進基本条例」の基本方針を具現化する「福岡県行動計画」に連携協力すること。

2 町民へのワンヘルスの周知に努め、理解の促進を図り、その実践活動に対し、必要な支援を行うこと。

3 自然とのふれあいを通じて、ワンヘルスに係る活動や行動を学び・体験することができる「ワンヘルスの森(福岡県立四王寺県民の森)」の利用促進について、大野城跡の保存や活用との両立を図りながら協力すること。

 

 以上のとおり、決議する。

 

令和4年3月25日

福岡県宇美町議会