矯正施設所在自治体会議九州地域部会

この会議は、矯正施設が所在する市町村の首長間でネットワークを形成し、率先して地域ぐるみの再犯防止施策や矯正施設の人的・物的資源を活用した地域創生策の推進を図ることを目的として、令和元年度に発足しました。

全国で7つの地域部会があり、九州地域部会は15の自治体が参加しています。令和4年度は、令和5年1月25日に宇美町で開催し、私が議長を務めました。

コロナ禍により、Ｗｅｂ方式となりましたが、矯正施設等が近年力を入れられている取組の一つ、「農福連携」について、社会福祉法人白鳩会（鹿児島県南大隅町）の中村理事長をお招きしてご講話を賜り、さらには、全国でも初の試みとなる知的障害受刑者に関するモデル事業について、長崎刑務所からご紹介いただきました。

近年、刑法犯の検挙人数は、戦後最少となっており、初犯罪者数、再犯者数共に減少しているものの、全体に占める再犯者率は上昇し続けています。事件を起こした人の再犯防止を考えるとき、処罰ばかりに関心が行きがちですが、立ち直ろうとする人々を受け入れ、社会復帰を支援することも、安全で安心な暮らしのためには大切なことです。

今後も関係機関の皆さんと連携しながら、「誰一人取り残さない」社会の実現に向け、再犯防止施策を進めて参ります。