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宇美町戦没者合同慰霊祭式辞

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年4月22日更新

 4月22日(金)宇美公園慰霊塔前広場にて「令和4年度宇美町戦没者合同慰霊祭」が執り行われました。

町遺族会、町議会議員および福祉関係団体など41人が参列し、恒久の平和を祈りました。

町長

▶式辞

本日ここに、戦没者のご遺族をはじめ、ご来賓の皆様が多数ご臨席される中、令和4年度宇美町戦没者合同慰霊祭を執り行うにあたり、謹んで追悼の誠を捧げますとともに、ご遺族の皆様に心から哀悼の意を表します。本年は、先の大戦から早や77年になります。

昭和20年の終戦時は、日本全国が灰燼に帰すような状況でありました。

その焦土と化した国土の中から、わが国民は立ち上がり、世界でも有数の経済大国になり、現在、我が国は平和で安定した社会の中で日々の生活を満喫しております。

しかし、この平和で安定した生活を得ることが出来たのは、先の大戦で、

海に、陸に、散華された宇美町戦没者423柱の英霊のおかげであることを忘れてはなりません。

戦没者の方々のそのような思いとは裏腹に、人間はまた、戦争という過ちを犯しています。

戦争というよりも人権を無視した大規模なテロ行為です。

現在、ウクライナがロシアからの軍事侵攻を受け、子どもを含む多くの市民が犠牲となっています。

この行為は、国際社会の平和や秩序を脅かし、明らかに国連憲章に違反するものであり。断じて容認できません。

宇美町は、世界平和と人類に幸福を願い、昭和60年に非核都市宣言を行っています。

私は、非核都市を宣言した宇美町民を代表して、ロシアのウクライナへの軍事侵攻や主権侵略に強く抗議し、これ以上、罪のない市民の尊い命が奪われることのないよう、ロシア軍の一刻も早い撤退と、平和的解決に向けた外交交渉を強く求めるため「ロシアによるウクライナ軍事侵攻に対する抗議声明」を3月10日に発表したところであります。

ウクライナは国家の存亡の危機に陥り、必死に応戦しています。

かの国の惨状は対岸の火事ではありません。

今後も折々に、声をあげていきたいと思っています。

親子や兄弟との別れ、愛する妻や子どもとの別れなど、戦争は多くの悲劇をもたらしてきました。

平和で豊かな今日の日本の繁栄も、戦争の悲惨さとそこには尊い犠牲があったことを次の世代に語り継ぎ、世界の恒久平和を確立することが、私達に課せられた使命であると改めて感じております。

結びにあたりまして、戦没者の方々の御霊がとこしえに安らかならんことをお祈りし、ご遺族の皆様のご多幸を祈念申し上げまして、慰霊の言葉といたします。

 

令和4年4月22日

 

宇 美 町 長  安 川 茂 伸