5月 不易と流行
5月5日は、二十四節気では「立夏」といわれ、夏の兆しが見え始める頃といわれています。薫風に新緑がきらめく、1年で最もさわやかな季節です。
宇美東小学校の周りの山々も新緑が生い茂り、好天の日は、夏の気配が色濃く感じられます。
外に出ると、新緑の香り(個人的には筍のにおいを感じます)が心地よく、自然に囲まれた宇美東小学校をますます愛おしく感じる日々です。
さて、こどもたちは、少しずつ新しい学年に慣れ、学習や生活において充実した毎日を送っています(宇美東小学校ホームページを日々更新していますので、ぜひご覧ください)。
これからゴールデンウイーク後半を迎えます。祝日の意味を考えながら、季節を感じたり、日本の伝統文化を体験したり、古人の考えや歴史を紐解いたりして、過ごしていただけたらと思います。
教室に配付している校長だより「清く正しく美しく」でも、祝日についてこどもたちに伝えております。祝日クイズを出しましたら、早速5年生のこどもたちが校長室へやってきて、クイズの答えを教えてくれました。校長だよりを読んでくれている嬉しさと、早速校長室へ来てくれた嬉しさで、しばらくの間談笑したところです。
未来を創るこどもたちに、日本の伝統文化や美しい文化などをぜひとも受け継いでいってほしいと思います。
本校教職員は、未来を創る子どもたちのために何ができるか、日々試行錯誤して授業、そして学級経営に臨んでいます。
これまでの先輩方から教わった「こどもひとりひとりに愛情深く接し、ひとりひとりを大切に見ていく心ある丁寧な支援」の積み重ねだったり、「こどもの手本となる教師としてのふるまい」だったり、「教材研究の大切さ、わかりやすい授業を行う技術」など、教育にとって不易の部分があるかと思います。
それと同時にSociety5.0の時代がまもなく到来し、グローバル化やAI技術の発展等、世の中は急速に変化しています。子どもたちが次代を切り拓く上で大事なことは、一人ひとりが自分のよさや可能性を認識し、あらゆる他者を価値ある存在として尊重する、そして多様な他者と対話や協働を重ねながら、自分の認知の特性や関心に応じて自分で自分の学びを調整できることであると考えます。
だからこそ、今年度は一人一台端末クロムブックを活かした「個別最適な学び」を充実させるとともに、ペアやグループ、クラス全体で学び合う「協働的な学び」のある授業を推進したいと思っております。
「不易と流行」という言葉のように、先輩方から教わった不易の部分を見極め、よいところは残しながら、新しい時代に即した授業ができるよう全教職員でチャレンジして参ります。
そして本校教育目標「志を高く、夢を掲げ、『宇美』を愛する心豊かな子どもの育成」が達成できるよう、全教職員一丸となって精進して参ります。
今後とも保護者のみなさま、地域のみなさまのご理解とご協力をいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、この「立夏」の時期。
気温が高くても湿度が低いため、森林浴やハイキング、キャンプなど、自然の中へ足を向けるのに適した季節です。
また、「こどもの日」や「母の日」など家族への思いを深める行事もあります。
旬の食材も目白押しです。筍、新じゃがいも、そら豆など、旬の食材を取り入れると健康な体をつくることができるといわれています。
四季折々の自然や景色、旬の食材を味わえることは日本独特の文化です。
季節による小さな生物たちの動きや自然の変化に目を向けるなど、小さな季節の変化を感じながら、今月も心豊かにお過ごしくださいませ。
宇美町立宇美東小学校 校長