「校長先生、おはようございます。」
「えっ?」
あいさつしてきたのは、人間ではありません。指人形です。
よくみると、手袋で作った指人形じゃないですか。
「おはようございます!寒くなったね。」
寒くなってきたので手袋をしてきたのですね。ポケットに手を突っ込んだまま登校してきている子どももいますが、それは非常に危険です。
なぜなら子どもは大人にくらべて頭が重たいので、転んだときに顔や頭から地面に激突するのです。手を付こうにもその手がポケットに入っていたら・・・。
考えるだけでも恐ろしい結果が待っていますね。
このようにポケットに手を入れたままの歩行は猫背になるだけでなく、バランスを崩しやすく、転倒した際、手が出ないため顔面や頭部を損傷する危険性が高まります。(ポケットに手を入れていない夏でさえも、登校中に転倒して顔をけがした子どももいます。)
また、上着のフードを目深(まぶか)にかぶって登校する子どももいます。フードを目深(まぶか)にかぶると、周りの状況、特に左右が見えにくくなるとともに音が聞こえにくくなるため、車の接近に気付かず交通事故に遭う危険性が高まります。
そこで防寒グッズが活躍します。
手袋:手が自由になるので安全です。カラフルなのが百均でも売っています。目立つ色のものは横断歩道で手を挙げた際も遠くから見やすくなる効果もありますね。
毛糸の帽子:上着のフードと違って顔の動きを邪魔しないために左右の視界は変わりません。耳にかかっていてもニットなので音もよく聞こえます。手袋と同様に目立つ色のものは日が落ちても周りからも認識しやすいですね。
子どもたちが転倒してケガをしないためにも、手袋等の準備をお願いします。その際、必ず記名をお願いします。(A.A)