問題の答え、お分かりですか?
(1) 新型コロナウイルス感染症が発生する直前の頃の話です。多くの大学では入学式や卒業式を実施する場所がなくて困ったそうです。それはなぜでしょうか?
ヒント:それまで学内の講堂でやっていたのですが、それができなくなってきているのです。(子どもの数が減っているにもかかわらず?)※新型コロナウイルス感染症は関係ありません。
答え
今は大学の卒業式にまで両親が出席希望するために、それまではできていた講堂では収容できなくなっているそうです。(祖父母まで出席希望することもあるそうです。)
私は高校の卒業式から「来んでいいけん!絶対に来んでね。」と拒否していました。(高校の入学式は学用品を買ったりするために必ず保護者同伴でしたが。)
(2) 最近、多くの大学の学生課に学生の保護者から、以前はなかった「ある問い合わせ」が増えて困っているそうです。その「ある問い合わせ」とは、どのような問い合わせなのでしょうか?
ヒント:私が大学生の頃は、今後の大学生活を左右する重要なことなので、見ず知らずの先輩を捕まえてでも情報収集していましたが・・・。
答え
この話にはおまけが付いていて、学生課の職員の説明を一生懸命に聞いているのは保護者で、ほとんどの場合が当の本人はスマホをいじっているそうです。
私は大学に入るとすぐに、できるだけ時間を有効に使えるよう(アルバイトできるよう)、またできるだけ楽に単位取得できるよう(これが大事!)、講義一覧表をもとに情報収集して受講する講義を決めていました。
本当に心配になってきます。このままいってしまうと、最悪の場合・・・。
就職試験や面接、入社式にまで親(もう大人なのであえて保護者とは言いません)が付き添うなんてことも考えられますね。
事実、企業でも新入社員のことで困っている状況が起こっているそうです。
「もしもし、うちの子どもが、もう会社には行きたくないと言っていますので、退職させてもらいますので。ガチャン!」
退職届の連絡も自分ではできずに、親が代わりに電話する例が出てきているそうです。
さて、もうお分かりですよね?
「子どもをいつ『自立』させますか?」
自分で朝起きること、自分で登校の準備をすること、自力で歩いて登校すること、・・・・。
親が朝起こすこと、親が登校の準備をしてあげること、親が車で送ってやること、・・・・。
今やっていることがその後、その子をどう成長させ、将来にどのような影響を与えるか考えみてほしいのです。
「人生百年時代」、その基礎は小中学校までの15年間で身に付けるのです。
「いやいや、小学校までで、中学校になったらさすがに自力でさせますよ。小学校までです。」
本当に小学校までで、中学生になったその日から急に自力でできるようになりますか?そんな切り替えスイッチがあるといいのですが・・・。普通、中学生になったら親の言うことを聞かなくなるのですが、大丈夫ですか?(親の言うことを素直に聞くのは小学生までですよ!それが成長ですから。でも「自立」は子どもの自力だけではできないことの方が多いのです。親の覚悟が必要です。)
このままだと最悪の場合、就職活動にまで送り迎えする羽目になってしまうのでは・・・。
これからも「21世紀をたくましく生き抜く子どもたち」を育てるために、力を合わせていきましょう。(A.A)